コラーゲンにも、人生のような経過や物語が・・・
(1) コラーゲン幼少期 [:赤ちゃん:]
線維芽細胞から産声をあげたばかりのコラーゲンは
プロトプロコラーゲンと呼ばれ、
有名なヒドロキシプロリンやヒドロキシリジンは
まだ、存在してない状態・・・
なので、コラーゲン特有の3本鎖のラセン構造にはなっていません
そこで、水酸化酵素の働きが必要となり
この水酸化酵素が発揮する為に、ビタミンCや鉄イオンなど補酵素
のお世話を受けて、ヒドロキプロリンなどを作り出していくのです。
(2) コラーゲン少年期 [:子供:]
コラーゲンの前駆体でもあるプロコラーゲンとして
成長期に入りますが、まだこの時は
コラーゲン分子の頭とお尻に球状のポリペプチドがついています。
例えるならば、鉄アレイのような形をしているので
ジッと、安定することなく
すぐに細胞の外へ元気に飛び出すワンパク盛りなのです。
(3) コラーゲンの青年期 [:楽しい:]
プロコラーゲンは、細胞外で目的地に着くと
頭とお尻のポリペプチドが、
酵素によって切断され、コラーゲン分子となります
このコラーゲン分子の仲間が寄り集まって、楽しくワイワイ?
ピチピチのコラーゲン線維が、どんどんできてきます。
(4) コラーゲンの中年期 [:しょんぼり:]
こうやって作られたコラーゲン線維は、それぞれの組織で
目的に合った役目を果たす為に、しっかり働きます!
しかし、少しお疲れ気味の繊維状になったコラーゲンは
水に溶けない、硬めの不溶性コラーゲンになってしまうのです。
(5) コラーゲンの老化期 [:悲しい:]
古くなったコラーゲンは、組織が大きくなり
形が変形することで、
コラゲナーゼという酵素に分解されてしまいます。
さらに変性しゼラチンに代わり、
このゼラチンもゼラチナーゼという酵素で
で細かく分解され一生を終えますが・・・
また、新たなコラーゲン分子と交替するのです。
約6ヶ月の寿命と言われるコラーゲンですが
とても繊細なので!
加齢やストレス、紫外線やタバコなどによって
寿命を待たずして、一生を終えてしまう場合や
生み出せない状態もあるのです [:ムニョムニョ:]
コラーゲンの一生を慈しみながら・・・
愛情を持ってケアしていきたいものですね [:ポッ:]